引っ越し業者の営業マンとのやりとり
前回はネットのおすすめ一括見積もりサービスで送られてきたメールを紹介したけど、今回はその後訪問してきた引越し業者の営業マンのお話です。
あおねこは二年前の引っ越し以前にも、過去に何度か引っ越しを経験したことがあるので、だいたいネットに書かれているような、業者間の腹の探り合いとか、強引な手法は経験したことがあります。
いわゆる「今決めてくれたら一番安い見積もりを出しているところよりもお安くさせていただきます」とかいう手法。
ここで決めてなるものかと粘って、さらに引越し費用を安くしたこともあります。
この「今決めてくれたら」という言葉がクセモノで、その後、さらに安くなったこともありますから、できるだけ安くしたいと考えてる人は、あっさり丸め込まれてしまわないことです。
しかし、今回の引っ越しの競合見積もりでは、なかなか手ごわい百戦錬磨の営業マンが現れたので、そのやり方をシェアしたいと思います。
営業電話は向こうからかかってきました。
あおねこの仕事時間中にかかってきたので、来てもらうのに都合の良い時間帯を教えると、朝早くの時間を提示してきました。
そんなに早くからでも来てくれるんだ、契約しない可能性だってあるのに気の毒だなーと思いながら当日自宅で待機してると、電話があったんですよ。
「もしもし、すみません、本日うちから営業マンが伺うことになってると思うんですけど、その人間がそちらに向かう途中で事故に逢っと連絡がありましたので、20~30分遅れそうです。申し訳ございません」
あー、それは気の毒だなぁ、でもそれでも出勤までにはまだ時間があるので「いいですよー」と返事。
しかし、引っ越しサービスといえば安全安心が売りなはずなのに、縁起が悪いなぁ。
待てよ、事故は単に遅刻の言い訳かもしれないな、と思いながら待機。
20~30分どころか40ほど遅れてやって来ました。ところが事故処理が長引いているため代わりの上司がやってきたと挨拶。
ああ、事故は本当みたいだなと思いましたね。
で、代わりにやってきた上司が思わぬおしゃべり好きなおやじで、玄関口で会社の宣伝みたいな説明を延々と始めたわけですよ。
「あ、お宅の引っ越しサービスは以前利用したこともあるので、よく理解してます。そんなことよりぼくは、今から仕事に行かなきゃいけないので、そんなに時間がないんです」
これを言ってしまったのがいけなかったのか、それともあとから考えるとセールステクニックだったのか、もう時間がないというのに、いろいろ喋りだしたのです。
それがどうでもいい話ならさっさとやってくれと急かすんだけど、まぁまぁ有益な情報なわけですよ。
紙と鉛筆を取り出して、図解までして説明してくれます。もう、早く見積もりしてもらいたくてイライライラ…。
しまいに車に書類を取りに行くと言って、ダンボールセットを置いていきましたからね。
「いやいやいや、見積もり依頼しただけだし、これで契約したわじゃないから!」と言ったのにも関わらず、かなーり強引でしたね。
これ置いていかれても一銭も金払わないぞ!に対し、契約していただいたらこれも全部無料ですからと言って、出勤するぼくの横を涼しい顔してダンボール一式抱えて玄関まで運んでました。
すごい強引なやり方だなぁ、と少しムカついたけど、もしかしたら、もしかしたらですよ、事故から作り話で、こちらが時間がないのを計算の上で話を進めてたんじゃないかと思ってしまいました。
いや考え過ぎだと思いますけどね。
でも、教訓としては「後のスケジュールが決まっていて、時間がない時は打ち合わせなんかするな」ですよ。
ほんと、会社に遅刻寸前だったので、もうそれどころじゃない、どうでしてくれってなりましたからね、この時は。
引越し業者の営業マンにも百戦錬磨のツワモノが必ずいます。とはいってもそんなに構える必要はなく、まずは相手のペースに乗らない、落ち着いて話ができる環境が大切ですね。
次回はもうひとりの営業マンのことをお話します。